2016年11月11日金曜日

我が家の樹木 ノニレ、ブナ

庭のない我が家ですが、鉢植えでいくつかの樹木を育てています。
個人の家では持て余すような大木になる樹も多いのですが、これらがのびのび育つことが出来るような広い土地を持てたらなと夢想して楽しんでいます。



ノニレです。

ハルニレの実生苗ということで購入し育てていたのですが、樹が大きくなってきても葉は普通のハルニレよりもかなり小さいままで、これはどうもおかしいぞ、ということで調べてみたところ、どうやらハルニレではなくノニレのようでした。

葉の大きさは個体差や環境条件による違いも大きいので決め手ではありませんが…。

また、ハルニレは葉の基部が左右非対称なのが大きな特徴ですが、この樹はどの葉もほぼ左右対称になっています。

葉の鋸歯だけは、ノニレの特徴の鈍鋸歯とハルニレのような重鋸歯に見える葉が入り混じることからやや微妙です。


ハルニレが多く植わっている北海道の札幌市ではノニレもあちらこちらに植えられていました。
きちんとノニレという樹名板が付けられている場所もありましたが、樹皮はハルニレとそっくりで、葉もパッと見ではよく似ているので、混同されている場合もあるのではないかと思います。


ちなみに正真正銘のハルニレは後日入手できました。北海道のお店から購入した山野草の苗に種子が混入していたようで、それが発芽したものです。



ノニレは英名をシベリアンエルムというように、もともと北方系の樹木で、暑さは苦手のようです。

夏は葉焼けするので、綺麗に保つには遮光を行ったほうが良いかもしれません。
我が家では遮光無しで栽培していたところかなり葉焼けしました。

水を好む樹種でもあるようで、非常に水の吸い上げが激しく、夏にはあっという間に鉢がカラカラになってしまいます。昨年はそれでうっかり水切れさせてしまったため、今年は腰水を夏中続けたところ、なんとか水切れはさせずに済みました。

それでも葉焼けした葉が夏の終わり頃からどんどん落葉し、 これから紅葉を楽しめるはずの時期に寂しい姿で過ごすことになりました。
各枝にはかなり下の方から冬芽がびっしりと並んでおり、樹自体が衰弱しているわけではなさそうです。




ブナです。昨年に盆栽用の小さな実生苗を購入し今年の夏に今の鉢に植え付けました。

富士ブナということでごく小葉性です。
まだまだ小さな樹ですが、変な曲がりや癖などもなく、これから美しくなることが期待できそうだと感じます。
成長の遅い樹なのでじっくり付き合っていくことにしましょう。


ブナは北海道から鹿児島県まで広く分布していますが、南国では標高の高い場所に自生しています。
先日訪れた金剛山でも標高1,000mを超える山頂近くに林を作っていました。

と言う事は冷涼な気候を好む訳で、暑い平地の都市部では夏越し対策が必要になってくるようです。
この株も遮光せずにいたら葉先の焼けが大きく、そこへハダニの被害も加わって葉がとても汚くなってしまいました。

来年は少しでも夏を涼しく過ごさせ、葉を美しく保たせる工夫を試みていきたいと思います。

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